「英語の教育番組を見て、国語教育を考えた」の巻
テレビの英語教育番組をたまたま見ていて、びっくりした話です。
「私は野球です。」を英語にしましょう。難しいでしょう。みたいな内容です。
みなさんは、この問いに対し、どう思うでしょうか。
普段使いの日本語を英語に直すことの難しさを強調した番組構成になっていたのですが、国語の勉強を小学校からちゃんとやってきた方は、すでにこの時点で、僕の言いたいことはお判りでしょう。
そう、「私は野球です」の時点で、日本語が間違っているのです。日本語が間違っているのに、正しい英語に直せるわけがありません。それを、教育番組でやっているのだから、ホントにびっくりです。これには、いいわけがあって、その前に、質問文があるのですが、例えば、「あなたの好きなスポーツは何ですか?」といった、質問に対する答えだというのです。
しかし、それでも「?」になります。その質問に対しては、「私の好きなスポーツは野球です。」もしくは「それは野球です。」などと答えるのが、正しい日本語です。
近年、日本語を外国語に自動翻訳する技術も進んでいますが、これらもきちんとした日本語を入力しないと、正しい翻訳にはなりません。
まずは、「正しい日本語を使いましょう」が、教育番組としては正しい流れです。
あなたは、きちんとした日本語を使っていますか。
ここからもっと深い国語教育の話につなげたいのですが、非常に長くなりそうなので、今日もこのあたりで失礼します。