かぐらいっきょうの『ここが変だよ日本の教育』

日本の社会や教育で疑問に感じていることをちょこっと書いたブログ

衆議院選挙から考える権利「投票に行くのはやめよう!」の巻

「投票に行こう」の間違いを学校で正そう

 

選挙権というのは、「権利」であり、「義務」ではありません。

 

「投票に行こう」とうるさく言っていることに疑問を感じない人は、そのあたりがよくわかっていない人です。行くか行かないかは、国民一人一人の自由で、他人がどうこう言うことではありません。

 

これが、今、学校では間違って教えられています。選挙は行かないといけない「義務」みたいな感じで教えるのです。

 

さらに先生間では、選挙ハラスメントもあります。

「選挙になぜ行かないの?先生なら行くのは当然でしょ。」

そんな雰囲気が選挙期間中には蔓延します。

 

選挙というのは、政治に意見したかったら行けばいいし、別に興味がなければ行かなくてもいいのです。権利ですから。そう学校でも教えるのが当たり前です。

 

逆に義務教育は、義務です。でも学校に行かない子に「行きなさい」と言わない親、大人。投票に行けというより、学校に行けという方が大事です。教育を受けさせる義務がありますから。(子どもにとって教育は権利だという人がいますがそれも誤った考え方です。これはまた別の機会に。)

 

この権利と義務の違いをわかっていない人が多いのです。

これは、学校で教えている先生も分かっていないのだから、生徒も理解できず社会人になってしまいます。

 

「選挙なんて行かなくていいよ。」なんて、口が裂けても言えない所。それが日本の学校です。

 

 

 

投票率が低い理由は2つある

 

選挙になると必ず投票率が話題になりますが、投票率を上げたい理由がわかりません。

 

投票に行かない人の理由については、大きく2つ挙げられます。

一つは、政治に興味がないこと。

もう一つは、現状に大きな不満がないことです。

 

僕は50年近く生きていますが、政治によって生活が大きく変わったことはありません。

あえて言えば、政府の財政の愚かさで、消費税が10%になってしまい、1万円の物に、1万1千円払わなくてはいけなくなったことがマイナスでしょうか。昔なら、その1千円で別の物が買えたのでしょうから。

 

今回の選挙結果でも、今の生活が変わることは、おそらくありませんが、生活には概ね満足しているので、誰が政治家になろうと、どうでもいいことなのです。当選してほしくない政治家はいましたが、うちの選挙区ではないので、どうしようもありません。

 

そう。社会を変えてほしいと思っている人以外は、わざわざ選挙なんて行かなくてもいいのです。

「#わたしも投票します」なんて言ってますが、よっぽど暇な人か、何かもらっている人でないと、顔まで出して言わないでしょうね。

 

「与党?野党って何?わかんな~い。」なんて言ってる若者が、テレビのインタビューを受けていましたが、そんな若者に投票にいってほしいですか。その人の一票が、もし社会を変えるとすると、こんな恐ろしいことはありません。

 

無責任な一票を入れることは、投票に行かないことよりも日本のためにならないことを、いい大人たちはそろそろ気づいてほしいものです。

 

 

 

与党がやっぱり勝っちゃう惰性で進む日本

 

巨額の借金を作る悪政をしても、大うそつきの総理大臣がいても、政治とカネの問題が起こっても、公文書の改ざんが行われても、相変わらず与党が勝ってしまう今回の選挙に、日本人の正義感のなさをあらためて感じています。

 

確かに、期待できる野党がないのも問題ですが、例えば、普通の人と、悪いことをする人しかいないのなら、どちらを政治家に選ぶべきかは、子どもにでもわかることではないでしょうか。

 

あと、比例代表制もおかしい。雰囲気で政党を選んでいる人の多いこと多いこと。

小選挙区で落ちて、比例で復活当選って、あなたは国民には選ばれてないのです。

 

ここで提案です。

比例代表制の枠を、国民推薦制にするのはどうでしょうか。

各自、政治家になってほしい人を、有名人を含め、自由に書いて、多い順にお願いしていき、国会議員になってもらうという制度です。

 

ネットを含め、物言うコメンテーターがたくさんいるので、その人たちに政治をしてもらえれば、今よりはましかなと思いますが。

 

あと、最高裁判所裁判官国民審査制度を、国会議員にも適用してほしいものです。

あの議員にはやめてほしいと思っても、選挙区が違ったり、比例代表とかで復活したり、ホントにこれが民主主義なのかと疑問が残るところです。

大統領制も面白そうですね。

 

 

 

日本人の考える力の乏しさは教育の問題

 

日本人の特徴は、判断力が乏しいことです。

考える力があまりありません。考える力とは、物事の理がわかる力のことです。

日本人は物事に疑問を持たない国民ということです。

 

「それのどこが悪い」と思ったあなた。

ほら。疑問に思っていないでしょ。

疑問に思わないのは、善悪や正否の正確な判断ができないということです。

 

子どもたちと日々接していて思うのは、「なぜ?」に対しての答えがすぐに返ってこないことです。さらにこれは教えている先生たちも同じです。なぜ、学校は必要なのか。だから学校は、今、おかしくなっているのです。

 

選挙にしてもそうです。

「投票に行きます」なんて言っている人のどれだけが、その立候補者のマニュフェストを確認しているでしょうか。

 

結局、付き合いとか、権力とか、有名とか、直感とか・・・そういったもので決めてはいないでしょうか。

 

「あなたは、なぜその人に投票したのですか?」

この問いに、社会性を踏まえて、きちんと答えられる人が、有権者過半数を超えるのなら、間違いなくこの国には良い未来が待っていることでしょう。

 

逆に言うと、気軽に投票する人を減らすことこそ、日本の政治をよくするのも間違いありません。

このキャンペーンを、国会もマスコミもやるべきですね。

「#安易に投票に行くのはやめましょう!!」