かぐらいっきょうの『ここが変だよ日本の教育』

日本の社会や教育で疑問に感じていることをちょこっと書いたブログ

「9月入学にならなければ、日本の教育は終わり」の巻

変わらなきゃも変わらなきゃ

 日本で新型コロナウイルスが問題になり始めてから3か月ほど経ちました。

まだ、3か月なのか。

とても長く感じています。

 

活気のあった社会は大きく様変わりし、先行きの不安に世界中が困り果てています。

 

しかし、そのような中でも、子どもたちは元気です。

 

僕の住んでいる地域では、小・中・高校とも、分散登校が始まり、街中でも制服姿の学生が見られるようになり、僕の周りの子どもたちも、相変わらず明るく笑顔いっぱいです。

 

そんな笑顔に心も救われますが、この子たちの未来を、この笑顔を守っていくのは、私たち大人の使命です。

 

では、何をしていかないといけないのか。

一応、教育をテーマに書いているブログなので、教育について考えてみます。

 

たちまち、ICTを使った遠隔学習など、ハード面は変わっていきそうですが、本当に必要な改革は、ソフト面、何を教えるのかということです。

 

本来、公教育とは、自学自習(生きる力)を身につけること目的としていますが、そのような仕組みにはなっていません。

 

教育システム自体を大きく変えていき、子どもたちは、教科書(説明書)があれば、ある程度は自分たちで学んでいける力を身につけさせることが、これからの時代は必要だと言えます。

 

学校現場は、ずっと、「変わらなきゃ」と言い続けて、言い続けて、何も変わってこなかったのがこれまでです。

 

この大変な時期を改革のチャンスだととらえ実行に移せるかどうか、そこに子どもたちの未来がかかっています。

 

 

何も変わらない学校教育

 僕は、10年ほど前に学校の現場からは離れ、自分のやりたい教育ができる環境を自ら作り、教育活動をそちらで続けていますが、教員を辞めた理由は、変わらない学校体制に愛想をつかしたからです。

 

「こうした方が良くないですか。」

「問題ないからこのままで。」

 

「ここはおかしいんじゃないですか。」

「今までずっとしてきたことだから変えられない。」

 

変わらないことを良しとする学校の体制。

それは、昭和の時代から変化のない学校運営の在り方を見ても、わかるかと思います。

 

参観日にお子さんの授業を見にいって、思わないでしょうか。

自分たちが学生だった頃と、何も変わっていないということを。

 

僕は、昭和後期の人間ですが、そのころと比べても、やっていることはほぼ同じです。

時代の変化と共に学習道具は多少効率よくなってはきているけれど、習っている大まかな内容や方法はさほど変わっていません。

 

「いやいや、指導要領は変わっています」なんて言っているお役人の方がいたら、是非とも一か月ぐらい、学校訪問をしてみてください。(1日や数日だと、現場の方が、いろいろと準備してしまいますので。)

 

何も変わっていませんから。

 

  

4月のままでも問題はない

 変わらなくていいものもあります。

変えないといけないものもあります。

これを決めるのは、ただ一つ、「教育の意義は何なのか」ということに尽きます。

 

僕は「温故知新」という言葉をモットーとしていますが、最終目標を見定めてから、今の体制で変えない方が良いもの、変えた方が良いものをちゃんと考えていかなくてはいけません。

 

しかし、今の学校教育にはその考えはありません。

そもそも、未来への指針というものがないのです。

 

サービス業になりさがった今の学校教育は、目の前にいる子ども、さらにいっちゃうと保護者のために学校を運営しているというのが現状です。

 

時代の流れに身を任せ、流行りものに食いつくのではなく、永久不変のものをベースに、時代に沿った教育と未来へ向けての教育を構築していかなくてはいけません。

 

9月スタートというのは、その一つのきっかけとなると考えています。

 

もちろん、4月スタートのままで、今年一年間を捨てたとしても、社会にはそんなに影響はありません。それは、学校教育が、そこまで社会にあまり貢献していないからです。

 

考えてもみてください。

小学校や中学校で習ったことを、今に生かしている人がどれだけいるでしょうか。

今の保護者は、中学校の学習を子どもに教えられない人が多いそうです。

モラルについてもしかり。

 

義務教育の功績なんてそんなもんです。

 

学力が6割にも満たなくても、問題なく卒業し、高校や大学も、全員が進学できる時代の昨今、別に1年ぐらい勉強しなくても、社会には大した影響はありません。

大学生なんて、3年も4年も勉強してませんから。

 

個人個人の将来には多少影響があるかもしれませんが、それは個人の努力で何とでもなります。もともと学校は、個人の将来の保障などはしてませんからね。

 

 

今日のまとめ

 本題ですが、9月入学は一体、誰のためにやるのでしょう。

 

いろいろと、いいこと悪いことはあるかもしれませんが、ここで変わることが、今の教育にさまざまな疑問を投げかけ、そこから大きな改革につながることを期待しています。

 

ここで変われないのなら、はたまた変えられないのなら、日本の教育に未来はないでしょう。 

 

実施については、さまざまな社会的問題もあるとは思いますが、それは号令さえかけてしまえば何とかなると断言します。

今の日本にそれぐらいの適応能力があることは、信じていいのではないでしょうか。

 

今のこの状況より大変なことがあるでしょうか。

否!

 

学校改革はいつやるの?

今しかないでしょうね。