かぐらいっきょうの『ここが変だよ日本の教育』

日本の社会や教育で疑問に感じていることをちょこっと書いたブログ

「誰が言っているかではなく、何を言っているかが一番大事」の巻

 僕が、大学で研究をしていたとき、誰も考えていない理論の展開をしていくと、教授が必ず「それは、誰が言っているのかね?」と聞いてくるので、「私のオリジナルです。」と答えると、教授は難しい顔をして、首を横に振るのです。もちろん、諸先輩方の論説を土台にすると、自分の論説に説得力を持たせることができることは概ね理解していますが、他に論じている人がいない以上、また、それが正しいと説明できる以上、オリジナルでいいのではないかと論じきったのはかなり昔の話です。

 

 よく正しさについて口論になると、「正しさは、人それぞれ」なんて言っている人がいますが、そう言う人は、そもそも物事を論じる資格はないと考えます。なぜなら、理論には条件付けが必ずあり、その条件のもと進めていくと、ある正しさに必ず向かっていくからです。「人それぞれ」の時点で「正しくない」ことを理解すべきです。

 

 大衆は、権力者や有名人の言葉と、そこらへんの一般ピーポーのいう言葉が、たとえ一言一句同じだったとしても、それを同じ言葉と捉えません。更にその有名人の言葉が間違っていたとしても、疑うこともなく鵜呑みにしてしまう人がたくさんいます。

 

 ここで声を大にしてに言いたい。「誰が」言っているかではなく、「何を」言っているかに、しっかり耳を傾けましょう。でないと、論争はおさまりません、世の中の。

 

 まだまだ、言いたいことはありますが、今日もこのあたりで失礼します。