「ハロウィン問題から考える日本人のモラルセンス」の巻
お昼のニュースを見ていると、ハロウィンの時に暴れた若者が逮捕されたニュースが流れていました。タイムリーなテーマではないのですが、少しハロウィン問題を考えたいと思います。
毎年、ハロウィンになると渋谷の様子がマスコミで取り上げられ、その際に起こる様々な問題も同時に議論になります。
僕は、自分がハロウィンのイベント自体に興味がないので、かなり外野的な見方しかしていませんが、ここで起こる問題については、日本人の規範意識の脆弱さが垣間見える現象だなと思って見ています。
僕は、モラル(倫理)と行動をつなげる思考を「モラルセンス」と言っています。日本人は、このモラルセンスが非常に欠落した国民だと考えています。ルールやマナーについて頭ではわかってはいるが、それを善行として実行できないのです。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」という言葉が流行った時代があります。「ルールとは破るためにある」と豪語していた人もいました。自分の行動を、論理的な良し悪しではなく、しても良いか悪いかで判断し、一人ではできないが集団になると悪いこともやってしまう。それでいいのでしょうか。
ハロウィンの問題は、一時の問題のようにマスコミでは流されますが、たまたまイベントで表面化しただけで、もっと潜在的な問題としてとらえる必要があると思います。
規範意識で大事なのは、規則の正当性の理解力です。その話をし始めると、長くなってしまうので、今日はこのあたりで失礼します。