かぐらいっきょうの『ここが変だよ日本の教育』

日本の社会や教育で疑問に感じていることをちょこっと書いたブログ

学校

「9月入学にならなければ、日本の教育は終わり」の巻

変わらなきゃも変わらなきゃ 日本で新型コロナウイルスが問題になり始めてから3か月ほど経ちました。 まだ、3か月なのか。 とても長く感じています。 活気のあった社会は大きく様変わりし、先行きの不安に世界中が困り果てています。 しかし、そのような中で…

「学校休校で親に負担が・・・なんて言っている人へ」の巻

子どもは意外とのんびり過ごしている 春休みです。 といっても、ほどんどの学校は休校からの突入なので、春休みだからどうしたという感じで、ずっとお休みです。 僕は、仕事の関係上、毎日、子どもたちに会う機会があります。 そこで、会う子、会う子に、最…

「全国一律で休校は正解。愛媛県の判断がもっと正解。」の巻

なぜ3月2日からなのか 新型コロナウイルスの感染が広がる中、政府が出した要請に波紋が広がっています。 それは、ご存じの通り、全国すべての小中学校、高等学校などに3月2日から春休みに入るまで臨時休校にするというものです。 学校という場所が病気流行の…

「教師同士のいじめに騒いでいる不思議?」の巻

学校の職員室いじめの状況 最近のマスコミで、教師同士のいじめが取り沙汰されていますが、教師間のいじめなんてどこにでもあります。 学校の先生なんだからいじめなんてないでしょうと思っている人がいれば、それは想像力が乏しいとしかいいようがありませ…

「学校の先生の子どもに好かれたいは問題」の巻

先生の「子どもに好かれたい」は問題 職業柄、学校の先生には「子ども好き」の人が多いようです。 情熱をぶつける相手は子どもたちですから、子ども好きに越したことはありません。 中には、「子どもはそんなに好きではない」という人もやってますが、それは…

「勉強ができるできないの鍵は『国語』と言う噂」の巻

学校の勉強で一番難しいのは数学? 教科教育の中で、一番難しいのは数学だと思っている人は多いと思います。 以前、理系と文系の違いは、理系か理系でないかという話をしましたが、高等教育で子どもたちが行き詰まる教科で、数学が多いのは事実です。 これは…

「給食時間15分とは驚きの短さと思ったら昼食時間だった」の巻

横浜市の公立中学校の昼食時間「15分」が9割 学校現場から離れてかれこれになるのですが、ニュースを見ているとやはり学校の話題には脳が反応してしまいます。 昨日は、横浜市の公立中学校の昼食時間のことが流れていたのですが、なんで給食時間じゃないのか…

「給食の完食指導は必要か?」の巻

給食の完食指導は昭和20年代からずっと問題? 給食の完食指導が問題になっているという記事を見ました。 要は完食を強要する指導について、好き嫌いがある子には酷ではないかという議論ですが、学校給食は、日本人であれば、ほぼ全員が経験していることです…

「小学校で英語教育が始まると困る先生が多い?専科制にせい!」の巻

新年度も始まり、一週間余りが過ぎました。 僕も教育の仕事に携わっているので、毎年この時期はバタバタとしますが、少し落ち着いてきました。 春はいいですね。新しいことがいっぱいあって。 気持ちもリフレッシュできます。 学校の春というテーマで、新し…

「PTAは 学校に必要なのか?」の巻

結論からいうと、PTAは、学校運営には、必要ありません。 明日、この組織がなくなっても、毎日の教育活動には、全く影響しないということです。もし、「いや、影響する」という先生がいるなら、その学校は、きちんとした学校運営ができていない証です。 …

「鹿児島実業高校の飲酒喫煙問題から考えるモラルセンス」の巻

高校サッカー界の名門、鹿児島実業高校の飲酒喫煙問題がニュースになっていましたが、教育側の立場から言わせてもらうと、中学生・高校生の飲酒喫煙は、そんなに驚くことではありません。「まあ、よくあるよね」といったところです。 知らない(ふり?)のは…

「選抜高校野球入場行進曲に世界に一つだけの花?から考える競争教育」の巻

春の選抜高校野球が始まりました。 毎年、行進曲が話題になりますが、今年は、「世界に一つだけの花」と「どんなときも。」だそうです。 この曲の選曲には、はてなマークが点灯する人もいると思います。 「ナンバーワンにならなくてもいい?」ということです…

「先生には人の気持ちがわからない人が多い  教員心理学②」の巻

前回のつづきです。 なぜ、Aさんに、まず、B先生に相談するように言ったのかの種明かしです。 僕は、Aさんからそのいじめの内容を詳しく聞いた上で、いじめ自体は早期に解決できると判断。 すぐに指導に入りたいところですが、その副産物として起こりうる…

「先生には人の気持ちがわからない人が多い  教員心理学①」の巻

教師になるには、一応、心理学も勉強します。 しかし、心理学と言うのは、意外と曖昧な学問なので、それを勉強したからといって、即、教育に生かされるわけではありません。あくまでも参考分野の一つです。 生徒指導でも学習指導でも、人にモノを教えるとい…

「教員の横領事件に驚かない理由」の巻

京都で84万円、埼玉で468万円、熊本で234万円・・・。 これは近年の教師の横領事件の金額だそうです。 驚かないまでもなかなかの金額ですが、これぐらいの金額にならないとニュースにはならないということで、微々たる金額の横領事件は、もっとたくさんおこ…

「家庭の経済力と子どもの学力の比例関係を解消するには?」の巻

なぜか、「家庭の経済力」と「子どもの学力」を紐づけようとする人が多いのですが、直接的な関係は実はありません。 ですので、この関係を解消するのは、簡単と言えば簡単です。 間接的なつながりを途中で絶てばいいのです。 教育格差を生んでいる最大の原因…

「学校にスマホ。あり?なし?」の巻

「学校にスマホ、ありかなしか。」 という、まあまあゆる~いテーマにも触れてみましょう。 あなたは、率直にどう思いますか。ダメ?OK? 学校側の人間と、家庭側の人間で、意見は割れそうな感じですが、まあ、理由を考えていけば、大まかな結論は出るでし…

「体罰 と 暴力 のちがいを 言えますか」の巻

学校では「体罰はダメ」と公にはなってますが、あなたは、どう思いますか。 否定派?それとも肯定派? あるアンケートでは6対4みたいな数字も出ていますが、理想と現実みたいなこともありますので、答える方も難しいところでしょう。 上の世代になればなるほ…

「道徳教育は 心の教育ではない」の巻

道徳の教科化がされたみたいですが、学校における道徳教育とは、はたしてどのようなモノなのでしょうか。 ここで、世の中の誤った認識を一つ挙げるとすると、「心」と「道徳」が何か同じモノのように捉えられていることです。 今から十数年前だったか、「心…

「小学3年生でひらがな、カタカナが書けない不思議」の巻

小学3年生の担任をした時に、漢字の宿題を出すと、ある保護者がこんなことを訴えてきました。 「うちの子は、まだ、ひらがなやカタカナがきちんと書けません。なので、この漢字の宿題は、この子にはできそうもないのです。先生、どうしたらいいでしょうか。…

「教育界の禁句にあえて触れていくことの大切さ」の巻

教育界には、口にしてはならない「禁句」というものがいくつかあります。 しかし、教育原理を多角的に見ていくためには、あえて一般的にはダメだと言われている考え方に立たないと、見えない真実があるということも事実です。 世の中には、「本音」と「建前…

「遅くまで学校に残って仕事をする新任教諭に異常だといった教頭」の巻

僕は、以前、小学校の教員をしていたのですが、就職したのは、20代後半です。 大学を出てすぐに就職しても良かったのですが、そうしなかったのには2つ理由があります。 1つは、大学院にいったこと。 もう1つは、20代の間は学校以外の世の中を見ていおこうと…

「分数がわからない先生が 算数を教えている問題」の巻

「分数って、教えるの、難しいですよね。」 と、ある先生が言ってきたので、 「なかなかね。」 と話を合わせておいたのですが、以前から、ずっと気になっていることがあります。 それは、教えるのが難しいというか、分数に限らず、算数をわかっていない先生…

「朝ご飯を食べると勉強ができる? そんなわけない」の巻

このところ、「毎月勤労統計の不正調査問題」が、毎日のようにニュースに取り上げられていますが、このことに限らず、世の中の調査は嘘ばかりという話です。 今回は、朝ごはん問題について、です。 学校では、「朝ごはんを食べましょう。午前中の勉強に集中…

「長財布を持つと金持ちになれると思っている人」の巻

「お金持ちになりたいから、長財布に変えようかな。」 「ふーん。」 知人が本気(マジ)な顔で話しているのを、コーヒーを飲みながら軽く流しました。 少し前にそんな題名の本も流行って勘違いしてる人が結構いましたが、ここにもいましたか。それも今更、こ…

「勉強ができない人は 東大生をバカにする」の巻

あなたは会社を立ち上げました。(仮) 社員を募集します。 そこに、東京大学出身のAさんと、無名大学出身のBさんの応募がありました。 どちらか一人を社員として採用するとしたら、どちらの方を選びますか。 ※人柄はどちらも良さそうです。 「東大生は、…

「勉強ができない人は マニュアルをバカにする」の巻

幾度となくすべきことを伝えても、全くもってできないのはなぜなのか。 僕は、子どもたちを教えながら、いつも悩んでいます。 「こうするんだよ。」 難しいことを言っているわけではありません。 誰にでもできる簡単なことも、言った側から違うことをするの…

「国語の授業がダメダメすぎる」の巻

国語の力を伸ばすにはどうしたらいいのか。 これは、今のところ学校教育の永遠の課題となっています。 答えはあるにはあるのですが、現場では、だれに聞いてもちゃんとした答えを持っていません。更に、国語を勉強する理由さえ明確に答えられない先生が多い…

「詰め込み教育 ホントは大切」の巻

さて、突然ですが、「温故知新」という言葉を知っていますか。 日本人は、なんでもかんでも新しいものに飛びついて、それがいいと理由なく言っていますが、少し立ち止まって、古いものを見直してみることも必要ではないでしょうか。 それは教育の世界も同じ…

「速さの問題で は・じ・きを教える先生は ダメな先生」の巻

「なぜこの問題が解けたの?」 お世辞にも数学ができるとは言えない中学生Aさんが、いきなり難しい問題を解いてきたので、驚いて聞くと、 「塾で公式を教えてもらい、そこに数を当てはめると解けました。」 なるほど、そうだよね、となりまして、 「じゃあ…