かぐらいっきょうの『ここが変だよ日本の教育』

日本の社会や教育で疑問に感じていることをちょこっと書いたブログ

「先生の働きすぎ問題、教育にもっとお金をかけよう」の巻

 先生の働きすぎ問題。

 中学校の部活動のことが、結構取り上げられていますが、今回は小学校編でいきます。

 

 僕が小学校の現役教師だった頃は、朝7時ごろ出勤して、学校を出るのは21時~22時ぐらい、土日もどちらかは出勤して、一日、仕事をして帰るといった日々でした。さらに、土日のどちらかは、中学校で外部コーチとして部活の指導をしていました。

 

 小学校の先生は、なんでそんなに仕事が多いのか。

 

 まずは、教材研究。次の日に6時限、授業があるとして、その6時限分の授業の研究や準備をしていたら、1時限分30分で計算しても、3時間はかかります。

 

 他には、提出された宿題のチェックやテストの丸付け。各授業の評価や書写や図工作品の評価。学校行事や総合的な学習の時間などの計画準備。教室環境や学級経営関係の仕事などなど。主要な校務分掌を持っている先生はさらに時間がいります。

 

 ブランク(専科などで授業をしなくていい時間)や、昼休みで時間稼ぎもできますが、それらも別の仕事が入ることが多く、ほとんどは子どもたちを下校させた後となります。職員会や学年部の話し合いなどをして、16時から上記の仕事を始めたとしても、16時半や17時といった終業時刻には到底、間に合いません。

  

 この多すぎる仕事の改善策として3つほど挙げてみます。

①専科を増やして、学担の授業数を減らす。

②学担に助手をつける。

③初任者の先生の研修的活用。

 (ここを詳しく行きたい所ですが、長くなりそうなので今回はスルーします。)

 

 教職員の増員希望は、どの学校からも出ていると思いますが、予算の問題で、いかに先生の数を減らすかの方向に進んでいるのが現状です。教育にお金を投じることは、将来の日本への投資でもあります。しかし、目先のことばかり考える日本は、そういうところにまで考えが及ばないのです。

 

 学校の先生になりたい若者は減っています。時間に、そして心にゆとりのある仕事になれば、教師という仕事も少しは人気が出て、いい人材が集まり、教育の質が上がるという方向に行くかもしれません。

 

 子育て支援もいいですが、子どもたちの将来、日本の将来に、もっと投資してほしいと思います。

 

 これは、原稿用紙2枚いってしまったか。今日もこのあたりで失礼します。