かぐらいっきょうの『ここが変だよ日本の教育』

日本の社会や教育で疑問に感じていることをちょこっと書いたブログ

「九九と掛け算の違いを言えますか?」の巻

 僕はときどき、諸先生方に「算数の指導力」を測る意味合いで、失礼ながらこの質問をします。

 

 『九九』と『掛け算』は、数学教育的には全く別次元のものなのですが、これを同じに考えている先生の多いこと、多いこと。いや、ほとんどの先生がそう考えていると言っても過言ではありません。

 

 さてさて、みなさんはどうでしょう。違いがわかりますか。

 

 では、説明します・・・といきたいところですが、ここで答えを話しちゃうと、今後、先生たちに質問する意味が薄れるので、要点だけにします。

 

『九九』はあくまでも、『掛け算』をやりやすくするためのツールで、数学とは全く関係ないものです。ここで「???」の先生は、算数をちゃんと教えるのは難しいかもしれませんね。

 

 2年生の2学期に習うことになるだろう掛け算の単元ですが、僕はあえて、1学期に「九九」だけを教えて、夏休み中に九の段まで全部、唱えられるように宿題に出すべきだと提唱しています。赴任した各学校で、2年生の担任の先生にはそうアドバイスしていましたが、なぜそうすべきかの意味が理解できない先生ばかりで、なかなか実行する先生はいませんでした。

 

 掛け算は、九九を覚えて終わりではなく、九九を覚えてからが始まりなのですが・・・っと、この話も長くなりそうなので、残念ながらこのへんで失礼します。