かぐらいっきょうの『ここが変だよ日本の教育』

日本の社会や教育で疑問に感じていることをちょこっと書いたブログ

「インド人は九九が20段までできるので数学ができるのうそ」の巻

 以前、テレビで、インドの小学生がすごい、なんて番組をやっていたのを見ました。 

 林先生が驚いた!世界の天才教育・・・とかいう番組です。

 

 取材に行ったインドの学校の中で、おそらく一番賢いだろう子が、大人でも解くのが難しい数学の問題をささっと解きますみたいな場面がありました。

 

 番組を作ったスタッフは、頭がそんなに良くないのでしょう。まず、出題した問題が簡単すぎます。一問目は、ルートの問題。中学生レベルですが、ヒントがあるので解くのは簡単です。

 

 まあ、これで解けませんでしたでは、番組にならないので、解けるんだろうと思ってみていたら、なんとその女の子の出した答えは・・・

 

 びっくりくりくり。見事に間違ってます。

 

「これは?どうするんだろ?」と思ってみていると、番組スタッフは、その誤りに気が付かず、「正解!すごい!」なんて言っているのです。

 

「おおーい。答え、間違ってますよー。」

 まあ、教育バラエティー番組だったし、結論ありきの番組作りなんで仕方ないのかもしれません。

 

 VTRを見ていた林先生やパックンは気づいていたかもしれません。いや気づいているでしょうね。しかし、ツッコミはありませんでした。

 

 さらにディレクターのマヌケさは続きます。

「二問目は、難度を上げました」と、ナレーションは言ってましたが、まさかの超簡単問題。解き方を知っていたら誰でも解ける因数分解の問題です。

 

 番組批判をするつもりはありませんが、まあ、こういった番組を作るには、作る人の賢さが問われますね。

 

 さてさて、本題です。

 インドに行ったことのある人はわかると思いますが、インドはIT先進国などと言われたりもしますが、国全体はあまり発展している感じはありません。そして人々も暮らしも決していいものではありません。

 

 なぜ、日本や中国みたいに、経済大国にならないのでしょうか。

 

 インド人(インド文明)は0(ゼロ)の概念を見つけたなどと言っていますが、それは大昔の話です。インド人に優秀なエンジニアが多いとも聞きますが、あれだけの人口がいるのだから、中にはすごい人がいても当然といったところです。

 

 九九は20段まで必修らしいのですが、以前のブログにも書きましたが、九九と数学は、実は全く関係ありません。計算機が頭の中にあるだけです。

 

 インド人が数学ができるなんて事実がない事は、世界の学力ランキングなんかを見てもわかるかと思います。

 

 僕が一教育者として望むのは、インド教育が社会貢献をする意味で、きちんと機能して、もっと国自体を発展させてほしいということです。

 

 今日も調子に乗って書き過ぎました。このあたりで、失礼します。