かぐらいっきょうの『ここが変だよ日本の教育』

日本の社会や教育で疑問に感じていることをちょこっと書いたブログ

「叱っている途中で泣く子は 実は反省してない?」の巻

 今回は、生徒指導の話題でいきます。

 

 子どもを叱っていると、すぐに泣く子がいますよね。

 そんな時、あなたは、どう思いますか?

 

 

「涙は女の武器」 

 世の中では、こんなことも言いますが、男性に限らず、大人はみんな涙に騙されます。

 

 それは、先生も一緒です。

 

 

 僕は、子どもの頃、悪ガキだったので、しょっちゅう先生に怒られていました。

 大人は涙を見せると優しくなることを知っていた僕たちは、友達とどのタイミングで泣くかを相談して、叱られている途中でタイミング良く泣いていました。

 このウソ泣きが効果てきめんで、鬼のような先生でも、不思議と優しくなるので、よく使ってました。

 悪い子たちです。

 

 

 大人の皆さん、よく考えてみてください。

 仕事で失敗をして上司に謝る、または、お客様に謝る時に涙を流して謝る人がいるでしょうか。・・・いませんよね。

 

 ホントに悪いと思っているときは、涙など出ないものです。

 

 

 では、なぜ、子どもたちは泣くのでしょうか?

 

 

 子どもの泣く3つの理由 

 一番多い理由は、先にも述べた、同情をかうためです。

 

 人は涙に弱いので、泣けば許してくれるということを、子どもたちはある意味、本能的に知っています。なので、怒られるとすぐに涙が出てくるということです。

 

 

 次に多いのは、皆さんも経験あると思いますが、怒りや反抗によるものです。

 

 叱られたことに対して納得していない場合、なぜ叱られないといけないのかという怒りから涙が出ます。最近はわがままに育った子が多く、この涙も多くなってきているように思います。

 

 

 そして最後に、一般的に涙の意味に取られがちな、自分への不甲斐なさ、行為への反省です。

 

 子どもが泣きだすと、「反省しているな。許してやろう。」となりがちですが、泣くほど猛省する子はほとんどいません。自分のことを「なんて僕は情けないんだ」なんて思う小学生がいたら、逆に先行きが心配です。

 

 

 なぜ、そういえるのかは、実際、僕の教え子には、泣く子が一人もいないからです。

 いや、正確には、泣く子が一人もいなくなる、かもしれません。

 

 

きちんとした生徒指導をすれば 泣く子はいなくなる

 僕は、叱っている子が泣きだすと、わざと、

「本当に悪いと思っているのなら泣くな。」とさらに叱る度合いを上げます。

 すると、ほとんどの子が泣くのをやめます。涙が逆効果になるからです。

 

 子どもたちの中では、「泣くと許してもらえる」という本能的な思考から、「きちんと反省しないとダメなんだ」という理性的な思考に変わっていき、誰も泣かなくなるのです。

 

 さらに、泣く行為は感情の高ぶりも伴いますから、「泣かない=冷静」に指導者の話を聞くことにつながり、きちんと反省できるようになるのです。

 

 

 今日のまとめ

 一昔前は、「男が涙を見せていいのは、親が死んだときだけだ。」なんて言ってましたが、今や涙腺の弱い子ばかりです。

 

 生徒指導をするときには、心を鬼ににして、涙に騙されないようにしましょう。