かぐらいっきょうの『ここが変だよ日本の教育』

日本の社会や教育で疑問に感じていることをちょこっと書いたブログ

教師の資質

「背の順は差別だと言っている教員がいる問題」の巻

「差別」という言葉の自分勝手遣い 社会における差別について、教育の場で話す時に、私は常に前提にしていることがあります。 それは、 ・差別と区別の違いを明確にすること ・差別がないというのは、利害を伴う社会的機会の上で区別を口にしない(持ち込ま…

「教師同士のいじめに騒いでいる不思議?」の巻

学校の職員室いじめの状況 最近のマスコミで、教師同士のいじめが取り沙汰されていますが、教師間のいじめなんてどこにでもあります。 学校の先生なんだからいじめなんてないでしょうと思っている人がいれば、それは想像力が乏しいとしかいいようがありませ…

「なぜ、学校はいじめに真剣に向き合わないのか」の巻

いじめは学校の責任です いじめ関連のニュースを見ると、ひとりの大人として、そして一教育者として、心が痛くなります。 「学校内のいじめはなくせる」というブログを以前書きましたが、なくさないのは学校の先生の責任感がないことの現れです。 学校の先生…

「学校の先生の子どもに好かれたいは問題」の巻

先生の「子どもに好かれたい」は問題 職業柄、学校の先生には「子ども好き」の人が多いようです。 情熱をぶつける相手は子どもたちですから、子ども好きに越したことはありません。 中には、「子どもはそんなに好きではない」という人もやってますが、それは…

「給食の完食指導は必要か?」の巻

給食の完食指導は昭和20年代からずっと問題? 給食の完食指導が問題になっているという記事を見ました。 要は完食を強要する指導について、好き嫌いがある子には酷ではないかという議論ですが、学校給食は、日本人であれば、ほぼ全員が経験していることです…

「小学校で英語教育が始まると困る先生が多い?専科制にせい!」の巻

新年度も始まり、一週間余りが過ぎました。 僕も教育の仕事に携わっているので、毎年この時期はバタバタとしますが、少し落ち着いてきました。 春はいいですね。新しいことがいっぱいあって。 気持ちもリフレッシュできます。 学校の春というテーマで、新し…

「先生には人の気持ちがわからない人が多い  教員心理学②」の巻

前回のつづきです。 なぜ、Aさんに、まず、B先生に相談するように言ったのかの種明かしです。 僕は、Aさんからそのいじめの内容を詳しく聞いた上で、いじめ自体は早期に解決できると判断。 すぐに指導に入りたいところですが、その副産物として起こりうる…

「先生には人の気持ちがわからない人が多い  教員心理学①」の巻

教師になるには、一応、心理学も勉強します。 しかし、心理学と言うのは、意外と曖昧な学問なので、それを勉強したからといって、即、教育に生かされるわけではありません。あくまでも参考分野の一つです。 生徒指導でも学習指導でも、人にモノを教えるとい…

「家庭の経済力と子どもの学力の比例関係を解消するには?」の巻

なぜか、「家庭の経済力」と「子どもの学力」を紐づけようとする人が多いのですが、直接的な関係は実はありません。 ですので、この関係を解消するのは、簡単と言えば簡単です。 間接的なつながりを途中で絶てばいいのです。 教育格差を生んでいる最大の原因…

「体罰 と 暴力 のちがいを 言えますか」の巻

学校では「体罰はダメ」と公にはなってますが、あなたは、どう思いますか。 否定派?それとも肯定派? あるアンケートでは6対4みたいな数字も出ていますが、理想と現実みたいなこともありますので、答える方も難しいところでしょう。 上の世代になればなるほ…

「小学3年生でひらがな、カタカナが書けない不思議」の巻

小学3年生の担任をした時に、漢字の宿題を出すと、ある保護者がこんなことを訴えてきました。 「うちの子は、まだ、ひらがなやカタカナがきちんと書けません。なので、この漢字の宿題は、この子にはできそうもないのです。先生、どうしたらいいでしょうか。…

「教育界の禁句にあえて触れていくことの大切さ」の巻

教育界には、口にしてはならない「禁句」というものがいくつかあります。 しかし、教育原理を多角的に見ていくためには、あえて一般的にはダメだと言われている考え方に立たないと、見えない真実があるということも事実です。 世の中には、「本音」と「建前…

「遅くまで学校に残って仕事をする新任教諭に異常だといった教頭」の巻

僕は、以前、小学校の教員をしていたのですが、就職したのは、20代後半です。 大学を出てすぐに就職しても良かったのですが、そうしなかったのには2つ理由があります。 1つは、大学院にいったこと。 もう1つは、20代の間は学校以外の世の中を見ていおこうと…

「分数がわからない先生が 算数を教えている問題」の巻

「分数って、教えるの、難しいですよね。」 と、ある先生が言ってきたので、 「なかなかね。」 と話を合わせておいたのですが、以前から、ずっと気になっていることがあります。 それは、教えるのが難しいというか、分数に限らず、算数をわかっていない先生…

「ネコ同士の喧嘩を止めに入って 自分が獣だということを思い出した」の巻

「今日から俺は」 昭和40年代に生まれた僕は、ツッパルことが男の勲章みたいな生活を送っていました。とりあえず、目があったらイチャモンをつけ、自分の歩く前に人がいたらドツク。そういう時代です。 昨日、ネコが喧嘩をしていたのですが、「フーフー、ギ…

「モンスターペアレンツには、正義のモンスターもいる」の巻

「モンスターペアレンツ」 学校に理不尽な苦情、要求をしてくる保護者のことをいいますが、僕も教員時代には、沢山のモンスターに出会い、そして、戦ってきました。 実は、昭和の時代からモンスター系の保護者はいるにはいましたが、今、なぜ、問題視されて…

「通信簿の不思議、評価が結構いいかげん問題」の巻

そろそろ通信簿の時期ですが、ずっと不思議に思っているのは、「行動の記録」「行動のようす」などといった行動の欄の評価です。 お子さんがいる方は、どうでしょうか? 2学期の行動の評価は、1学期より上がっていたでしょうか? 学校は学習の場ですから、本…

「理系の人と文系の人、実際は理系の人と理系じゃない人」の巻

あなたは、理系ですか?文系ですか? 得意な教科で考えている人がいるかもしれませんが、そこは少し違います。 高校に入ると、理系と文系に分かれる学校もあるでしょう。 これは、自分の進みたい大学・学部に関係するのかと思いきや、自分の得意な分野で決め…

「九九と掛け算の違いを言えますか?」の巻

僕はときどき、諸先生方に「算数の指導力」を測る意味合いで、失礼ながらこの質問をします。 『九九』と『掛け算』は、数学教育的には全く別次元のものなのですが、これを同じに考えている先生の多いこと、多いこと。いや、ほとんどの先生がそう考えていると…