「従業員の不適切動画問題は 動画をあげることが問題ではない」の巻
昨今、大手飲食店やコンビニなどの従業員による不適切動画の投稿が問題になっていますが、報道をみていると、なぜか動画をSNSにあげる行為を問題視している感が強いのに驚いています。
企業も、従業員に対して、「ネット投稿の社会的影響や責任について指導」とか「携帯電話を店内に持ち込まないなどのルールの徹底」などといっているが、社会問題としてとらえるのなら、そこではないのではないでしょうか。
もう一回、彼らがやっていることを見てみてください。
やっていることの多くは、通常では考えられない、社会人として異常な行為です。
「知り合いにしか見せないから」とか「時間が経てば消えるから」とか、「なぜ、ネットに載せたのか」の原因探しをしている報道も見ましたが、問題の着目点はそこでもありません。
問題は、ネットで拡散するしないではなく、やっている内容からみても、その従業員の人格です。そして、これを氷山の一角だという想像力も持って、もっと社会的に検証すべきことなのです。
そういう輩は、そもそもの道徳観が正常ではありません。
客に対してと言うより、対人(たいひと)として、やっていい事と悪い事の分別がないのです。
さらに、そういう悪ふざけを許容してしまう周りの大人、社会の責任も考えていくべきです。
しかし、企業が従業員の人間教育をすることはまず無理です。
では、どこでするのか。
そうです。学校教育です。
小・中学校に在籍中にしっかり教えておくことなのです。
そのあたり、学校現場では、この問題を道徳教育の題材などにして、理想と現実をつなぐ教育を考えていってほしいと願います。