「モンスターペアレンツには、正義のモンスターもいる」の巻
学校に理不尽な苦情、要求をしてくる保護者のことをいいますが、僕も教員時代には、沢山のモンスターに出会い、そして、戦ってきました。
実は、昭和の時代からモンスター系の保護者はいるにはいましたが、今、なぜ、問題視されているかというと、そのモンスターを学校側が撃退できなくなったからです。
ある学校では、モンスターと言われる保護者が学校に来るとなると、学級担任が菓子折りを用意して、校長室で丁重におもてなしをして、「どうぞご機嫌を直してください。」みたいな対応をしていました。学校教育も地に落ちたものだと思って見ていました。
出来の悪い親を指導するのも、また学校の役割ですが、それも今はできません。
昔は、校長先生が保護者たちの担任だったなんてこともありますから、親の指導は校長先生の役目だったのです。
しかし、今や校長も教頭も、問題が起きないように、保護者の顔色ばかりうかがってばかりいます。悲しい話です。
ただ、ここで考えたいのは、「モンスターペアレンツ」といわれている保護者は、ホントに悪い保護者ばかりなのか、ということです。
この言葉は、学校側都合のネーミングです。
逆に学校の先生には、とんでもない「モンダイナーティーチャー」も結構な数いますので、それらの先生について苦言を呈するのは、子どもたちのために必要なことでもあります。
そんな保護者を、僕は「正義のモンスター」と言っています。
この正義のモンスターも、学校側は悪いモンスターとして扱い、自分たちの悪いところを認めようとしません。
僕は声を大にして言いたい。「頑張れ、正義のモンスターペアレンツ!」
今や、学校側の人間ではないので、モンスター側も応援する今日この頃です。