かぐらいっきょうの『ここが変だよ日本の教育』

日本の社会や教育で疑問に感じていることをちょこっと書いたブログ

「モンスターペアレンツには、正義のモンスターもいる」の巻

モンスターペアレンツ

 学校に理不尽な苦情、要求をしてくる保護者のことをいいますが、僕も教員時代には、沢山のモンスターに出会い、そして、戦ってきました。

  

 

 実は、昭和の時代からモンスター系の保護者はいるにはいましたが、今、なぜ、問題視されているかというと、そのモンスターを学校側が撃退できなくなったからです。

 

 ある学校では、モンスターと言われる保護者が学校に来るとなると、学級担任が菓子折りを用意して、校長室で丁重におもてなしをして、「どうぞご機嫌を直してください。」みたいな対応をしていました。学校教育も地に落ちたものだと思って見ていました。

 

 出来の悪い親を指導するのも、また学校の役割ですが、それも今はできません。

 昔は、校長先生が保護者たちの担任だったなんてこともありますから、親の指導は校長先生の役目だったのです。

 

 しかし、今や校長も教頭も、問題が起きないように、保護者の顔色ばかりうかがってばかりいます。悲しい話です。

 

 ただ、ここで考えたいのは、「モンスターペアレンツ」といわれている保護者は、ホントに悪い保護者ばかりなのか、ということです。

 

 この言葉は、学校側都合のネーミングです。

 逆に学校の先生には、とんでもない「モンダイナーティーチャー」も結構な数いますので、それらの先生について苦言を呈するのは、子どもたちのために必要なことでもあります。

 

 そんな保護者を、僕は「正義のモンスター」と言っています。

 この正義のモンスターも、学校側は悪いモンスターとして扱い、自分たちの悪いところを認めようとしません。

 

 僕は声を大にして言いたい。「頑張れ、正義のモンスターペアレンツ!」

 

 今や、学校側の人間ではないので、モンスター側も応援する今日この頃です。